axiomatism〔公理主義〕

【統治〔rule〕】

【統治機構】
 人類社会すべて構成員を統べる統治機構とは、人類社会のすべての構成員の参加を制限しない場に於いて、目的を達成するためにしなければ成らないこと〔作為を目的とする公務〕、しては成らないこと〔不作為を目的とする公務〕について、axíōma〔公理〕に該当する因果律と論理法則〔同一律、排中律〕の適用を前提とし、結論を導き出す機構であり、公開法廷を意味する。
 故に、法律を前提とする法律裁判所の上位に憲法を前提とする憲法裁判所、その上位に人権を前提とする人権裁判所、その上位にaxíōma〔公理〕に該当する因果律と論理法則〔同一律、排中律〕を前提とするaxíōma〔公理〕裁判所を要す。
【代表行為】
 先導者〔他の構成員に対し、先行して導き出した構成員〕が、「公開の場」に於いて、自由の確保、及び、保障が並び立つことを目的とする限り、強制を自制しなければ成らない公務の内容について、他の構成員に代わり、以て、すべての構成員〔一般〕の意志〔公理〕として表明する。
【正当、人類普遍の原理、普遍的法則】
  日本国憲法 前文に掲げる「正当」な「選挙」とは、人類社会すべて構成員に対し、選択肢を挙げ、目的、理〔因果律〕、論理法則〔同一律、排中律〕に適う選択を行うことであって、理〔因果律〕、論理法則〔同一律、排中律〕を前提として抽象的規範を導き出す制度。
【自由】
 自由について、demos〔人民〕を優先すると「気儘〔我が儘〕」を意味し、axíōma〔公理〕を優先すると「自己由来」を意味する。
【義〔Human Rights〕】
 人類社会のすべての構成員それぞれは、強制を自制しなければ成らない。
 故に、自由について、無制限〔気儘〕と解しては成らない。
【公開規範〔一般規範〕】
 人類社会のすべての構成員に由来する要件〔因果律、同一律に拠る〕を満たすには参加を制限しては成らない。
【強制規範〔特殊規範〕】
 強制〔権の行使〕は、自由の並立的確保を阻害することに対する回避、又は、是正を目的とし、強制を必要とすることについて、人類社会のすべての構成員の参加を制限しない場〔以下、「公開の場」と記す〕に於いて、対審を経て、証明しなければ成らない。
 上記手続きを経て行う強制〔権〕を人権〔Human Rights〕という。
【論と発言】
 因果律、又は、論理に反する発言については、排除を必要とすることについて、公開の場に於いて、対審を経て、証明しなければ成らない。
 故に、自由が並び立つことを阻み却け害する行為について、行われた旨、行っていない旨、該当する旨、該当しない旨の発言については、因果律、又は、論理に反する発言に該当することが証明される迄の間、保障される。

著者 
太田黒 健

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